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syn・drome【名詞】【可算名詞】
1 a【医学】 症候群,シンドローム.
 b病的現象.
2 同時に発生する一連のもの[事件,行動].
3 (一定の)行動様式.      (研究社 新英和中辞典より)


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謙遜は時に悪だ。





やたらと自分を過小評価する人がいる。
その方法や、どういった面においての自分を評価するかにおいての違いはあるが、問題の一部として、自分を過小評価、すなわち「謙遜」することが日本という社会においてある一種の美徳のようなものになってしまっているという点に起因しているように感じる。

彼ら(彼女ら)には、謙遜と過小評価との区別が付いていない。
だから、多くの物事、多くの客観的評価に対して、とにかく「謙遜」する。
「自分はそれほどの人間ではございませぬゆえ……」と身を引き、縮こまってしまう。

こうやって自分を目立たせないように生きるクセがついてしまうのは、日本の社会の風潮でもあり、個人の性格にも依るところなのであるから仕方が無いと言ってしまえばそれで終わるのだが、ここに「他者の評価」というものが関わってくるとまた話は別だ。
過度な謙遜は時として評価を下してくれた人物を蔑ろにしてしまっていることにもなる。
これは要するに「俺が認めてやってんだから素直にお礼の一つでも言えよ!」みたいな、自分自身の、エゴな面も出てきてしまうのだが、まぁ、そういうことである。僕の評価をコイツは何とも思っていないのだろうかという不信感を募らせる原因になってしまう。


そして、何よりも問題なのが、「能動的な自己の過小評価」イコール「謙遜」だと彼ら(彼女ら)が思ってしまっているところにある。

自分から自分を貶めることを「謙遜」だと思っているから、彼ら(彼女ら)はいつでも「謙遜」する。聞いてもいないのに「私はそんなにたいした人間じゃないから」といたずらに己を貶める。
自分は価値のない人間だと考えて、なるべく他人に迷惑をかけないように小さく生きていることが周りからよく見られる秘訣であり、みんなに好かれるための手段であると思ってしまっている。

だがそれは大きな誤りだ。
それが正当な客観視に基づく自己評価であったとしても、である。

誰だって「自意識過剰」が一番怖い。
それを防ぐ手段として人は「だいたい自分はこのくらいのレベルの人間かな?」と見積もったところから少し低いラインで自己評価を下す。そうすれば、それが少なくとも自意識過剰になる危険性はぐっと減るだろう。
自意識過剰が害だとみんなが、そして自分が理解しているから、それならばそうならないレベルまで、極端に評価を下げてしまおう!と。

そもそも、なぜ自意識過剰は害なのだろう。

それは、その評価を振りかざすところにある。
本当にデキる奴だろうが何だろうが「私ってすごいぜ!」オーラをところ構わずまき散らしていたら、周囲の人間はそれを鬱陶しく思う。妬む。「俺って格好いいだろ?」と言いながら女を口説くイケメンを好む女は圧倒的に少数派だろう。
ただ、自分の心の内に秘めておくことに関して、いったい誰が文句を言うだろうか。自分で自分をイケメンだと思っていても、それが周囲に悟られなければ思っていないも同然だ。
そして同様に、仮に自分を小さく評価して、それが絶対正しい評価だ、と自分の中で確信していても、それを表に出す必要性は果たしてあるのだろうか。「俺ってブサイクだろ~」と言いながらどんどん遠ざかっていくブサイクをあなたはどう思うだろうか。

表に出せば害、出さなければ無害、という点において自意識過剰を悪だと決めるならば、その反対もまた然りだ。
「私はすごい人間だ」とあえて周囲に言うのと、「私はテンでだめな人間だ」とあえて周囲に言うのと、この二つの間にそれほどまでに差はあるだろうか?



自分を客観視できる・できないはこの際あまり問題ではない。もちろん客観視できるに越したことはないが、別に自分大好きで何が問題あろうか、ということだ。
自分が好きならそれでいいし、嫌いなら嫌いでいいが、その感情と誰かから向けられる自分への感情は別物なのだ。誰かが自分のことを好きだと言ってくれるなら素直にありがたがればいいし、頼れと言われたら頼ってしまえばいい。「褒められてくすぐったい」という以外の理由で謙遜すべきではない。本気で身に覚えのない評価ならば、それは自分で自分を客観視できていないからだと割り切る心も必要だ。


自分の評価は他人がすべきだ。それは自分の都合で勝手に変えていいものではない。

誰かが自分を大切に思ってくれていることを「自分のような人間にそんな」と"謙遜"してしまうことは、美でも何でも無く、ただただ害にしかならないのだ。







[ 2013.09.28 00:00.00 | 思想 | コメント:: 0 | PageTop↑ ]



秘密

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